ホラーゲームレビューの部屋


ザ・グリード

 

 

 

ザ・グリードは1998年のパニックホラー映画。
原題はDeep Rising。

豪華客船アルゴノーティカ号は、航海中に航行不能となってしまう。
そして密輸業者のフィネガンは、アルゴノーティカ号を狙っていた強盗団と荷物を、事実を知らずに輸送していた。
フィネガンたちと強盗団はアルゴノーティカ号に到着したものの、内部は荒れ果て、乗客も見当たらない状態だった。
フィネガンたちは船の中を調べるうちに、異変に遭遇する・・・
こんな感じのストーリー。

全体的には、よくあるアニマルパニック映画+アクション映画という感じ。
一人減り、また一人減りという展開。
どこかで観たような演出とシチュエーションのオンパレード。
終盤は完全にアクション映画。
ラストもいかにもといった感じ。動物パニック映画の定番。

グロシーンあり。苦手な人は注意。

設定もストーリーもB級映画の王道だが、何かちょっと違う気がするのは、アクションシーンが派手なせいか。
終盤のジェットスキーのアクションシーンは、スターウォーズのよう。
スターウォーズにこんなシーンがあったような。
アクションシーンに力が入っていることは確か。

話の展開が速いため、勢いでみせているようなところがある。
スピード感があるので、こういう映画が苦手な人でも、飽きる前にエンディングというパターンもありそう。
でも冷静に見てみると、やっぱりB級映画のお手本のような作品。

敵のモンスターは、邦題の元にもなっている、凄い食欲。
普段はいったい何を喰って生活しているのだろう。
そしてゲームのバイオハザードに出てきそうなデザイン。
いやこっちが先だったかな?
ただしバイオハザードのラスボスでなく、中ボス的な感じ。

タイトルは、原題がDeep risingなのに「ザ・グリード」。
ディープなんとかという洋画はわりと多いので、Deep risingじゃ弱いということだろうか。
しかしザ・グリードも弱いと思いまっせ。

ラストで続編を匂わせるようなオチだが、残念ながら?続編は作られていない模様。
スポンサーが見つからなかったのか。嗚呼、怪物より怖い、金の切れ目が縁の切れ目。

動物パニック映画好きな人なら、観ても損は無し。
アクション映画好きな人もいいかもしれない。
ただし、期待してはいけない。
期待さえしていなければ、意外と面白い。

ザ・グリードのジャケットを見て思ったこと。
この手の洋画(B級)は、なぜか元のヤツからジャケットが変えられるパターンが多い。
一目みればどんなヤツが出てくるのかわかってしまう。
ザ・グリードも、主人公やヒロインの姿ではなく、肝心なヤツがどーんと出ている。
ラスボスはコレです!と強く主張している。
口がでかそうだから、これでパクッといくんだろうなとか、ジャケットさえ見れば、なんとなく内容も想像できる。
まさに出オチ。
出オチが許されるのもB級映画の醍醐味。
B級映画万歳。

 

 

 

 


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