THE ホラーミステリー ~惨劇館 ケビン伯爵の復活~

「THE ホラーミステリー ~惨劇館 ケビン伯爵の復活~」はPSのサウンドノベル。SIMPLE1500シリーズのVol.74。
発売はD3パブリッシャー。
ゲームの元ネタは「惨劇館」という漫画から。作者がこのゲームの監修にも関わっている。

ゲームは全13章で構成されている。
最初のストーリーは中世ヨーロッパが舞台で、商人として旅に出ていた主人公が故郷の村へ帰ってくると、村は収穫祭の準備をしていた。
母と妹と友人（と犬）に再会したのも束の間、領主であるケビン伯爵の部下に母を殺され、妹をさらわれてしまう。
主人公は妹を救出するため、ケビン伯爵の屋敷に潜入する・・・こんな感じのストーリー。

怪しい伯爵が若い娘をさらって怪しい儀式をしている・・・ストーリー的には良くある感じ。
グラフィックは元ネタが漫画ということもあってか、アニメ調のキャラが特徴。
主人公以外のキャラのセリフが音声で入っている。要するにしゃべるのだが、これが棒読みっぽいセリフとかあったりして、残念。

バッドエンドになりやすい気がする。
たまたまかもしれないが、バッドエンドをみた回数が、他のサウンドノベルよりも多かった。
いや絶対多い。

ちょっと選択肢を間違うと、バッドエンド決定。
たとえば、1章では広場に行くと妹死亡が決定。2章では自分が先に階段を下りないとバッドエンド決定。
3章と4章のように、3章の展開しだいで4章でどうやってもバッドエンド決定という終わり方もあったりする。
基本的なシナリオは多少の分岐があるが一本道的な感じが強く、そこにバッドエンドの選択肢が多数存在する、そんな感じ。
ちょっとどうだろう、この仕様は。
バッドエンドにならずに順調に進んだ場合、13章というストーリーは意外と長い。

ストーリーはともかく、棒読みのセリフとか、バッドエンドが多すぎたりとか、なんというか全体的に完成度が・・・。
タイトルにホラーミステリーとあるが、ホラーゲームに慣れている人ならちっとも恐くないだろうし、 微妙な作品。
どんなゲームでもやってみたいというマニアックな人向け。